location:福岡県糸島市八島
糸島からお届けしています
糸島もだんだんと秋らしくなってきました
また糸島の秋をみっけてきま~す
そして話は変わりますが
今日はボクが小学校の時に「人を動かすということ」を初めて悟ったお話です
ボクが小学校の高学年の時に友だち4人と秘密基地を作ろうということになりました
この友だち達は以前に話した「ゴルフ場のオッサンパワー」のときのメンバーです
基地の場所は家の近所の山に作ろうと話し合い場所を探しに行きました
するとちょうどいい感じで山の斜面に平らなところがあり、そこに基地を作ることに決めました
基地といってもかなり本格的に考えて学校の図書室で簡単な建築についての本をみんなで読んで作るくらい本格的に考えていました
みんなで話してたのは高校生くらいまで使える秘密基地がコンセプトでした
そしてその基地を「バビルの基地」と名付けました
石を集めて基礎を造りその上に板を張って床にしたりしました
柱はそこに生えていた木をそのまま利用したので頑丈です
壁もダンボールでは永く使えないので結構遠いところから板を運んだりして壁を造りました
屋根もちゃんとトタン板の切れ端を何枚も拾ってきて少し足りてなかったけど作りました
壁を四角くくり抜いて蓋が閉まるような窓も造ったりしました
ほとんど毎日学校が終わったらバビルの基地に行って作業し、学校の休み時間はほとんどバビルの基地建設の打ち合わせでした
ある日、バビルの基地に行くと打ち合わせで「洗面所を造ろう」という話が出てそれに使えそうなボロい洗面器がバビルの基地の前に落ちていました
「ラッキー」とみんなで喜び洗面所の材料にしました
また後日バビルの基地に行くと屋根に足りていなかったトタン板の切れ端が何枚も落ちてたりしました
落ちてたというより誰かが置いてくれてると確信しました
きっとバビルの基地の建設に誰かが応援してくれてるんだとすごく嬉しかったです
その後もたくさんの発砲スチロールや壊れたホウキなど毎回行くたびにいろんなものを置いてくれてました
時には壊れた風呂オケが置いてあったこともあり雨水を溜めるタンクとして使ったりもしました
そうこうするうちにバビルの基地はほぼ完成しました
およそ3か月くらい掛かったと思います
天井は低かったですが2DK(風呂、トイレなし)の力作です
次にバビルの基地に行くときはマンガやお菓子を持って行こうと話し合いました
いずれは犬まで飼おうと想像は広がるばかりでした
そしてバビルの基地入居当日にワクワク度MAXでお菓子やマンガを持ってバビルの基地へ行きました
頭の中はみんな「バビルの基地、バビルの基地」こればっかりです
そしてバビルの基地へ着くと全員目が点になりました
「うっうっうっウソやろ~~」
全員言葉も出ませんでした
バビル基地を見ると、な、な、なんと……………
ホームレスが暮らしているではありませんか~
それも数人
さすがにホームレスが怖くて何も言えませんでした
そこでボクたちは気づきました
建設資材を置いていてくれたのはこのホームレス達で、ずっとボクたちは使われていたのだと分かりました
「人を動かすということ」はこういうことなんだと悟ったというお話でした
それではまた